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ブルーモスク Blue Mosque

6本のミナレットが優雅にそびえる「世界一美しい」と讃えられるモスク。

 オスマン帝国第14代スルタンのアフメット1世が7年の歳月を費やし、1616年に完成させた巨大モスク。6本のミナレットと連なる丸屋根が描くフォルムはやわらかで荘厳。対峙するアヤソフィア博物館の重厚感とは異なる繊細な魅力に満ちています。設計者は名建築家ミマルフィナンの弟子メフメット•アー。ミナレットが6本あるモスクは世界でも稀なため、一つの逸話が残されています。建設時にアフメット1世が「黄金(アルトゥン)のミナレットを」と指示したところ、設計者のメフメット•アーが「6本(アルトゥ)のミナレット」と聞き違え、6本のミナレットを持つモスクが誕生しました。ところが聖地メッカの大モスクとミナレットの数が同じとなるため、のちにアフメット1世はメッカに7本目のミナレットを献上したとのこと。

 入り口正面には礼拝堂と同規模の中庭があり、30のドームを持つ回廊に囲まれています。参拝者は正面の入り口、観光客は横の入り口から入りますが結局は同じホールにたどり着きます。礼拝堂の中央には高さ43メートルの巨大メインドームがあり、その4方に副ドームを備えています。260枚の窓は鮮やかなステンドグラスで飾られ、日差しが差し込むと幻想的な雰囲気を醸し出します。壁や柱は青を基調としたイズニックタイルで覆われているため通称ブルーモスクと言われています。最後から2枚目の写真の太い柱は「象の足」と呼ばれる直径5メートルのもので、4本で巨大ドームを支えています。
 中では多くの参拝者がメッカの方向に作られた「ミフラーブ」というところでお祈りをしています。
DSC_0115.JPGブルーモスク.jpgDSC_0092.JPGDSC_0094.JPGDSC_0095.jpgDSC_0097.JPGIMG_3525.JPGDSC_0098.jpgDSC_0099.JPGDSC_0100.jpgDSC_0103.JPGDSC_0104.JPGDSC_0110.jpgDSC_0068.JPG

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アヤソフィア博物館 Ayasophia museum

 アヤソフィアは、ローマ帝国時代に東方正教会の聖堂として誕生しました。コンスタンティヌス1世がローマからコンスタンティノポリスに遷都後間もなく建設を開始。ビザンティン帝国時代のユスティニアヌス帝が莫大な予算を投じ、中央に巨大ドームを構えた壮大な大聖堂を建設。東方正教の総本山となりました。

DSC_0019.JPG堂内真正面の後陣上部にある「聖母子像」

DSC_0016.JPG高さ56m直径30mの大ドームDSC_0038.JPGディーシス(誓願)DSC_0040.JPGコンスタンティウス帝とユスティニアヌス帝

キリスト教聖堂からイスラムモスクへ

 1453年にコンスタンティノープルが陥落しオスマン帝国時代に入るとメフメット2世はただちにアヤソフィアをイスラム教モスクに改修します。堂内の壁に描かれたキリスト教のモザイクイコンは漆喰で覆われました。

 その後調査団が漆喰をはがしてモザイク画の調査を実施。キリスト教の時代の芸術がまた現れたとのこと。現在は博物館となったこの建物ではイスラム芸術とキリスト芸術が一体となった独特の世界観を楽しむことが出来ます。

DSC_0046.JPGDSC_0006.JPGDSC_0007.JPGDSC_0012.JPGDSC_0014.JPGDSC_0015.jpgDSC_0016.JPGDSC_0019.JPGDSC_0022.jpgDSC_0033.jpgDSC_0038.JPGDSC_0040.JPGDSC_0043.jpgDSC_0073.JPG

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トプカプ宮殿 Topkapi Sarayi

スルタンが暮らした政治の中枢とハレム。

 トプカプ宮殿は15世紀半ばから約400年間、オスマン帝国の支配者スルタンの居住であり国政の場でした。1453年コンスタンティノープルを陥落させたメフメット2世は、1460年にトプカプ宮殿の建設に着工。1478年に完成した後は歴代スルタンが改築を重ね、現在見られる姿となりました。宮殿内はその役割から、国政を行う外廷、皇帝の私生活の場である内庭、女性たちが暮らしたハレムの3つに大別されます。

 内庭の宮殿には豪華な武器や飾り、数々の食器や調度品が展示され当時の栄華を知ることができます。ハレムは宮殿内の女性が暮らす場所であり、スルタン以外は去勢された宦官や年少の王子のみが出入りを許された場所でした。内装はタイル装飾をふんだんに使った豪華絢爛なもの。当時のスルタンの権力の強さを感じることができます。
DSC_0009.JPGDSC_0011.JPGDSC_0012.JPGDSC_0014.JPGDSC_0025.JPGDSC_0028.JPGDSC_0029.JPGDSC_0042.JPGDSC_0043.JPGDSC_0044.JPGDSC_0046.jpgDSC_0047.JPGDSC_0048.JPGDSC_0049.JPGDSC_0050.JPGDSC_0052.JPGDSC_0053.jpgDSC_0056.jpgDSC_0058.jpgDSC_0059.jpgDSC_0061.JPGDSC_0062.JPGDSC_0069.JPG

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地下宮殿 The Basilica Cistern

 4世紀にローマ帝国皇帝コンスタンティヌス1世が建設した地下貯水池。長さ約140m、幅70m、高さ8mの巨大な空間が広がっています。336本の大理石の柱が直線に並び、アーチの連なる荘厳な雰囲気から「地下宮殿」と呼ばれます。再奥部の2本の柱の土台には、ギリシャ神話に登場するメデューサの頭部が横倒しや逆さまになって使われていますが、由来は諸説あって謎とのこと。

DSC_0013.JPGDSC_0014.jpgDSC_0017.JPGDSC_0020.JPGDSC_0036.JPGDSC_0022.jpgDSC_0024.jpgDSC_0026.JPGDSC_0032.JPGクリックすると拡大します。

カッパドキア Kappadokya

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 カッパドキアはアナトリア中央平原に広がる火山大地を表す地方の名前。その火山大地が長い間かけて浸食され、今日見られる不思議な奇岩風景を生み出しました。

camelrock.jpgラクダ岩

cavehotel6.jpg洞窟ホテルでは往事の暮らしを疑似体験できます。
mushroom.jpgパシャバー地区の「妖精の煙突」

キリスト教徒忍びの地。広大な地下都市。

 カッパドキアの魅力は自然景観だけではありません。はるか昔の人々が外敵から隠れて暮らした無数の地下都市、迫害を逃れたキリスト教徒が岩山に作った洞窟の住居と教会、そこに描かれた色鮮やかなフレスコ画。人々の営みと奇観が相まって独特の神秘世界を醸し出しています。フレスコ画は撮影禁止なのでこちらに載せられないが残念ですが、洞窟に描かれたとは思えない見事な絵画が壁中に描かれていました。

 地下都市にはキッチンや食堂、ワイナリーなどの部屋が見れます。外敵を防ぐための丸ドアなど興味深いものをたくさん見れます。外敵が来たときに1日から1ヶ月ほど身を隠せるための都市をどれだけの期間で作り上げたのかは謎です。現在でも発掘は続いているとのこと。

 カッパドキア地方は陶器作成が有名。トルコのアインシュタインと呼ばれる有名なおじさんが壷の作り方を実演してくれました。

camelrock.jpgギョロメ1.jpgギョロメ3.jpgギョロメ4.jpgギョロメ5.jpgギョロメ6.jpgギョロメ7.jpgwatchtower.jpgmushroom.jpgmushroom2.jpgmashroom3.jpgDSC_0269.jpgDSC_0271.jpgDSC_0273.jpgDSC_0274.jpgDSC_0275.jpgDSC_0280.jpgDSC_0281.jpgDSC_0282.jpgDSC_0283.jpgDSC_0284.jpgDSC_0285.jpgDSC_0286.jpgDSC_0289.jpgDSC_0290.jpgDSC_0291.jpgeinstein1.jpgenstein4.jpgeinstein5.jpgceramics5.jpgceramics1.jpgceramics2.jpgceramics3.jpgceramics4.jpg

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気球 Hot air balloon

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無数の気球がお互いに壮大な風景を作り上げています。

表紙2.jpg高度300~500mから 高度300~500m上空から見下ろす雄大な眺めは忘れられないもの

DSC_0149.jpg次々に上昇していく気球。
beforeballoning.jpg真っ暗な暗闇の中から気球が膨らんでいきます

興奮の気球体験 Exciting hot air ballooning

静かに上昇する気球と壮大な景色

 基本的に今回の旅で言えることは、トルコ人は英語をほとんど話さないため状況を理解するのがとても難しいということ。朝早くにピックアップされ、とある集会所に集められ説明もなく放置されたり。今これは何をしているんだろう?ここで待っていてほんとに大丈夫?という気分にさせられます。

 しかし暗くて何も見えなかったところに気球が現れたとき一気に興奮爆発。全員で記念撮影した後、そこに集められていた19人で気球に乗り込みます。ランディングの時のポーズ等注意事項を聞いた後、いよいよテイクオフ。気球に乗るってどんな感じなんだろうとずっと思っていたけど、いつの間にか浮いているようなほんとにスムーズな感覚。急激な上り下がりがないので自分がいつの間にか500メートルの高さにいるということを忘れてしまいます。

 上空からカッパドキアの大地、そして100以上の他のバルーンが浮いている眺めはまさに壮観。夢のような気持ちにさせられます。バルーンは大地をすれすれに飛行したり、谷の中に入ったりと細かい操作もできました。

 そして約1時間ほどの飛行のあと気球は着陸地点へ。上から見るとほんとに狭い山瀬のようなところに向かいましたが、急に風が出てきてバルーンは地面に接触したあと山の斜面へ。トルコ語で叫び合う声を聞きつつロープで引っ張られ、最終的にトラックの上に無事着陸できました。練習したランディングのポーズを使う余裕はありませんでした^^
 着陸後はみんなでシャンパンでお祝い。ホテルが一緒で仲良くなったオーストラリアの二人と乾杯しました。

beforeballoning.jpgDSC_0140.jpgDSC_0146.jpgDSC_0147.jpgDSC_0149.jpgDSC_0151.jpgDSC_0153.jpgDSC_0162.jpgDSC_0167.jpgDSC_0176.jpgDSC_0186.jpgDSC_0208.jpgDSC_0217.jpgDSC_0231.jpgIMG_3612.jpgIMG_3614.jpgDSC_0250.jpgロープ.jpgDSC_0256.jpgDSC_0260.jpgDSC_0261.jpg記念撮影.jpg

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cavehotel1.jpg奇跡のホテルです^^
cavehotel4.jpg夕暮れの受付
cavehotel6.jpg暗くなったホテルに素敵な照明
cavehotel8.jpg左が僕の部屋
cavehotel9.jpgベッドルーム
cavehotel10.jpgバスルーム
cavehotel11.jpgドレッサー

ベリーダンス Belly dance

 ガイドブックに載っていたベリーダンスショーを観に行こうとタクシーではるばるタクシム地区まで行ったのだけれど、開店時間の21時になってもなんの音沙汰なし。近くのホテルで状況を聞いたところ、今日は休みなので他のを紹介するとのこと。値段もそこそこだったのでどうするか迷ったけど結局そのショーを観ることに。

 近くのレストランに連れて行かれ、食べ物とドリンクを飲み始めるとショーがスタート。最初のダンサーはぽっちゃりめ。ダンスはさすがに上手なんだけれどそれよりもお腹(Belly)のお肉の揺れ具合にびっくり。この揺れ具合を見せるのがBelly danceなのかと思いました。余興を挟んで次のダンサー。二人目はだいぶやせて見た目もぐっとレベルアップだったけどやはりお肉の揺らせ具合が見事。やっぱりこういうものなのかと思って終了後美味しいトルコ料理を楽しんでいたところ、いよいよ主役のDidemさん登場。

 You-tubeの再生回数がものすごく多く、世界中に公演に回るという評判だったのですが、やはり出てきた途端それまでの二人との違いは一目瞭然。完璧な容姿に加えて表現力抜群。今度はお腹のお肉揺らし技まったくなし。これぞスターというダンスを見せてくれました。みなさんYou TubeでDidemをチェックしてみてください。

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トルコ料理 Turkish food

 世界3大料理の一つとされるトルコ料理。歴史的にとても古く、アジアとヨーロッパが組合わさった料理です。最初の写真はムール貝の串揚げ。カリッと美味しい。次が定番ケバブ。チキンとビーフが選べ、さらにピタやパンを選びます。次のが牛肉とライスのミックスみたいなもの。ピラフはトルコ発祥とのこと。次は泊まったホステルのトルコ朝食。キュウリとトマト、チーズ、オリーブ、卵というスタイルがトルコ風とのことでした。さらにはベリーダンスショーで食べたミニディッシュとチキンのステーキ。かなり美味しかった。
 トルコのビールはEFESというものが定番。日本のビールより濃いめの味がします。それとお魚料理、なすとラムの料理はグランバザールの近くのアスランというお店で食べました。トルコの定番チャイは町中仕事中にいつも飲んでます。
 緑のスープはカッパドキアのケーブホテルの夕食で。チョルバスと言って多分豆と小麦を使っています。次のチキン料理はカレースパイス風味でとても美味しかった。スイーツはナッツと栗を使ったものが多い感じ。通りでは焼きぐり(ケスターネ)やごま付きパン(スィミット)がよく売られています。
 最後の写真はトルコアイス、ドゥンドゥルマ。練りに練ったやつを渡すとき、ひっくり返しても落ちないのを見せて脅かすのが定番のようです^^
DSC_0054.jpgDSC_0053.jpgDSC_0061.jpgDSC_0060.jpgDSC_0073.jpgIMG_3513.jpgIMG_3515.jpgIMG_3533.jpgIMG_3538.jpgIMG_3563.jpgIMG_3564.jpgIMG_3598.jpgIMG_3599.jpgIMG_3602.jpg栗や.jpgDSC_0040.JPG

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その他 Others

 最初2つの写真はローマ時代からの基準の石。イスタンブール中心からの距離はここから測られたとのこと。
スパイスバザール(エジプシャンバザール)はオスマン帝国時代エジプトとの交易が盛んだったのが由来。いろいろなスパイスが山のように売られています。
 6枚目からの有名なグランドバザールは15世紀メフメット2世が建設した巨大市場。屋根に覆われた3万㎡のマーケットには約4500もの店が連ねています。
 カッパドキアのカーペットミュージアムのようなところでは、トルコ絨毯の作り方といろいろな種類を見せてくれました。こういったツアーの後には必ず日本語の上手な人が出てきてなんとか買うようにオススメして来ます。もちろん買わないけど^^
 最後の塔は新市街のシンボルとしてそびえるガラタ塔。14世紀にジェノヴァ人によって建てられたと言われています。ここからボスフォラス海峡や対岸のブルーモスク、アヤソフィアやトプカプ宮殿を眺めることができ、夜はライトアップがかなりきれい。

DSC_0010.jpgDSC_0011.jpgDSC_0040.jpgDSC_0043.jpgDSC_0044.jpgDSC_0076.jpgDSC_0078.jpgDSC_0079.jpgDSC_0080.jpgDSC_0081.jpgDSC_0083.jpgDSC_0084.jpgDSC_0085.jpgIMG_3588.jpgIMG_3589.jpgIMG_3590.jpgIMG_3591.jpgIMG_3592.jpgIMG_3593.jpgIMG_3594.jpgガラタ橋.jpgガラタ塔.jpgガラタ塔説明.jpgガラタ風景.jpgガラタ風景2.jpgガラタ風景3.jpgトプカプ全景.jpg

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イスラム文化について

街に根付くイスラム教

いたるところにあるモスク

DSC_0045.JPG本格的なイスラムの国を訪れるのは初めてでしたが、やはりキリスト教中心のヨーロッパの文化とは宗教とともに街の外観も違うんだなと感じます。ブルーモスクが有名ではあるけれど、街にはいたるところにモスクが建てられています。彼らにとっては気軽にお祈りできるなくてはならないものなのでしょう。

 モスクには必ずミナレットと呼ばれる塔がなくてはならなく、それが神につながっているとのこと。通常は1本、大きなもので2〜4本立っています。夜はそれぞれライトアップされるので街はとても幻想的な雰囲気になります。

アザーン

DSC_0207.jpgアヤソフィアのミナレットにもスピーカーが付いていますミナレットのもう一つの役目はお祈りの時間を知らせること。礼拝時刻を肉声で伝えるアザーンというものが朝早くから夜までミナレットに付けられたスピーカーで街中に響き渡ります。イスタンブールでは、ブルーモスクやアヤソフィア、その他大きなモスクがあるのですが、それぞれが呼応しながらアザーンを行っています。朝早くから街中に響き渡るので最初はなんの宣伝なのかと思います。地元の人はこれで時間を把握し生活の中に取り込まれているようです。


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