観光名所の数々
自由の女神
ニューヨークの観光名所は東京23区の10分の1程の大きさのマンハッタン島にみどころが凝縮されています。アメリカそして世界の中心都市であるため、見るべきところは盛りだくさん。見て回ったところを紹介します。
まずはニューヨークと言えば最初に思い浮かぶであろう自由の女神像。マンハッタン島の岸辺からやスタッテン島を往復するフェリーからも見れますし(夜はライトアップされてロマンチック)、バッテリーパークからリバティ島、エリス島を巡るフェリーで島に上陸することもできます。
僕は無料のスタッテンフェリーも往復し、ニューヨークシティパス(主要な6チケットがセットですごくお得)に含まれていた上陸フェリーにも参加。昼間の女神もまた前後左右どこから見ても素晴らしく、360度同じような写真をたくさん撮ってしまいました。ジョンレノンが写真を撮った場所でもニューヨークTシャツを着て撮影。
かつてニューヨークへ移民するためにはるか遠くからやってきた人達はこの島の脇を通って港に入港していました。そして移民者たちはこの女神像が見えた瞬間自由を確信したとか。確かに飛行機ですぐ来るのではなく船で何ヶ月もかけて来た人達の、その時のものすごい感動は容易に想像できます。
マンハッタンの夜景とその他の見どころ
マンハッタンは地下鉄が24時間運転し治安も他に比べていいので(案内してもらったDawnの弁)、たくさんのお店がずっと開いていてニューヨーカーは時間を気にせずにナイトライフを楽しんでいます。
そしてその街のネオンが作り出す夜景はまさに夢の世界。通りを歩いているだけでも見えるエンパイアステートやクライスラービル、ロックフェラーなどの高層ビルは美しくライトアップされているし、フェリーなんかから見えるロウアーマンハッタンの夜景と海面に映るその光はまさにロマンティック。ジーンときます。
ミッドタウン
ロックフェラーセンターのロウアープラザは冬はスケートリンク、夏はバー&カフェになります。すぐ近くにあるラジオシティミュージックホールはコンサートやテレビイベントで有名なホール。
クライスラービルは自動車の部品をテーマにしたというアールデコ様式の斬新な建物。先端部分は最後まで隠していてそれをつけて当時世界一高いビルにしたとか。
エンパイアステートビルはライバルであったクライスラーのビルより高いビルを造るためにゼネラルモータースの社長が建設。夜はイベントにより赤、白、青などのライトアップをします。映画キングコングに登場するため館内はキングコンググッズもたくさん。
セントパトリックス大聖堂は街の中心地に立つ全米最大のカトリック教会。中に入るとものすごい大きな聖堂になっていてたまたまミサが行われていました。結婚式も行われるとのことでしたが、客席の数が膨大だったので普通の人はできないなと思いました。
セントラルパークとハーレム
セントラルパークはニューヨーク市民がくつろぐ憩いの広場。中には大きな池あり噴水ありスケート場あり城ありテニスコートあり野球場あり・・・大都会の中に緑豊かな場所を提供しています。有名なストロベリーフィールズの標識(実際何がそうなのかわからなかったけど)やイマジンの碑などもその中の一角にあります。
ハーレム地域は以前移民してきた黒人たちが最初に郊外としてタウンを形成したため、バプティストの教会と黒人文化が栄えた場所とのこと。ソウルフードのレストランも多く、やはり違った雰囲気を醸し出しています。日曜日はそこここの教会に正装した黒人たちがたくさん訪れていました。
ブロードウェイのミュージカル
ミュージカルのの本場ニューヨークのブロードウェイ。そこには大小様々な劇場が軒を連ね世界中からの観客が連日押し寄せています。中でも人気の「オペラ座の怪人」「ライオンキング」「マンマ・ミーア」などはチケットの購入が困難な程毎日満員。
僕はこれも人気の「シカゴ」を見ることにしてまずは下見がてら劇場へ。当日券はやはり売れきれていたため次回の前売りを買おうとしたんだけど「当日朝開店前に並べば安いのが買えるかもよ」という窓口のおじさんの言葉を聞き、時間のたっぷりある僕は2日後の朝9時に劇場窓口へ。しかしそこには同じ目的で来ている人達の列がすでに。結局僕は安い席は取れないながら、109ドルの座れる席か29ドルの立ち見の席かを問われ迷わず立ち見の激安チケットをゲット。約2時間半に及ぶスタンディングでしたがゆったりとした立ち見席(立ち見にも番号エリアあり)で楽しく鑑賞できました。
1920年代ジャズ全盛のシカゴを舞台とした作品。セクシーな衣装の女性たちを中心にゴージャスなダンスと歌を繰り広げます。
工事が続けられるWTC跡地。未だ土台作りや地下街を作っている段階のようでした。 下は記念館の内部とWTC跡地周辺の写真。
ワールドトレードセンター跡地 -World Trade Center Path-
2001年9月11日の悲劇から約8年。その年月が経ちニューヨークは平静を取り戻したように見えても、そこを訪れた瞬間今も残る巨大な爪痕を思い起こされます。当時ニューヨーク第一の観光名所、世界経済の中心地だっただけに駅名や標識はそのまま、そして土産物やの絵画にはいまだツインタワーが描かれているものが多数有ります。しかし目の前に広がるのはビル群に囲まれながらもぽっかり空いた何もない空間。その大きな空間には工事を続けるクレーンと作業をする人達がいるのみ。
その隣りにはWTCメモリアル記念館という当時の記録を残した建物があり、多くの人がそこを訪れています。中に入ると、ツインタワーが存在していた頃の写真やジオラマ、そして911当時の様子が時系列に展示されています。その時ニューヨークの人達が何を見てどう感じたか。数時間の内に崩れ去った二つのシンボルタワーを取り巻く痛烈なドラマがそこには示されています。
テロリストが奪った多数の命とニューヨークの象徴。「We may never forget」そう書かれたニューヨーク消防隊の壁面には、ニューヨーク市民のそれに対する決意が表されています。
現在その土地には新しい世界一のニューワールドトレードセンターを建設すべく工事が続けられています。
音楽の街ニューヨーク
シアター、教会、ライブバー、そしてストリート
ニューヨークの街では至る所でレベルの高い音楽を聞くことができます。日曜の教会ではクワイアの熱唱が、多数のバーでは迫力のライブミュージックが、そしてストリートや地下鉄の駅構内ではどうしてこんなとこでやっているんだろうと思うくらいのパーフォーマーの演奏が聞くことができます。
右下1枚目はウエストビレッジのGroove N.Y.C。ブーツィコリンズやジェームスブラウンなどなど多くの有名ミュージシャンがライブを行っているライブハウスです。その夜やっていたバンドは数々のヒットソングを熱演。スライ&ザ・ファミリーストーン、オーティス・レディング、サム&デイブ、マイケルジャクソンからボブ・マーレーやジョンレノンまで。そんな曲をやるバンドは多いけどそれを完璧にこなすそのバンドはかなりかっこよかった。2枚目は古いジャズライブバー「Smalls」。小さなライブハウスですが熱いライブが繰り広げられていました。3枚目はハーレムのレノックスラウンジ。昼間の時間のため中には入らなかったけど、ビリー・ホリデイやデューク・エリントンらが愛した古き良きバー。4枚目は地下鉄構内でやっていたミニマイケルのダンスパフォーマンス。「ビリージーン」のダンスは完璧そのものでした。5枚目はユニオンスクエアでの若者ライブ。クールでなかなかよかった。最後はハーレムの教会でのゴスペル風景。興奮した観客は立ち上がり、歩き踊りまくります。
アポロシアター
アポロシアターはハーレム地区に所在する世界的に有名なシアター。多くの黒人ミュージシャンはこの劇場に立つことを夢見、そして有名になっています。
週に1度行われている「アマチュアナイト」はスターになることを目標にしているミュージシャンがそのチャンスをつかむイベント。数多くの将来のスターがそこの舞台を目指し登場します。過去にはジェームスブラウン、ジャッキーブラウン、ナットキングコール、ジャクソンファイブ、ローリンヒル等錚々たるスターたちがそのイベントに参加しています。
そしてその審査をするのは会場にいる僕たちオーディエンス。気に入れば拍手喝采、そうでなければブーイングと出て行けポーズでシンガーたちを出迎えます。登場するシンガーたちはそこまでのオーディションを通過しているだけあってみんななかなかの実力者。しかし時には残酷なまでにオーディエンスは歌いだしからブーイングを浴びせ続けます。
そんな中1曲通して歌えれば最終審査に進めますが、中にはやはりものすごい実力者がいます。一人の黒人男性はマービンゲイの「Let's Get It On」を振り付けつきで大熱唱。プロも顔負けな程に完璧にそしてアレンジを加えて歌い上げました。曲が終わると同時に観客たちはスタンディングオベーションで喝采。見事彼は1位通過でファイナルステージに進みました。この様子はアメリカでも毎週テレビで放送され投票に参加することができます。
メトロポリタン美術館 Metropolitan Museum
古代から現代、東洋から西洋、すべての美術品がここに。
おそらく世界で最も大きな美術館であるニューヨークのメトロポリタン美術館、通称MET。METはセントラルパークの一角通称「ミュージアムマイル」の中心に建てられています。建設当初から拡張・増築を繰り返しているだけあってその規模はまさに巨大。迷路のようなその建物にギリシャや中国、エジプトの古代美術から現代美術まで、西洋のものからアジア、アフリカ、ラテンまでありとあらゆるジャンルの美術品がここに集められています。
なので当然すべてを1日で見ようなんてことは到底不可能。僕は自分の興味あるジャンルだけを重点的に4時間程歩き回りました。中東の彫刻やモダンアート、日本美術、そして世界の武器・甲冑などのコーナーが面白かった。どれが誰の作品かわかりますか?
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グッゲンハイム美術館、ニューヨーク現代美術博物館(MOMA)
Guggenheim Museum,Museum of Modern Art
近代から現代を中心に集めた二つの美術館
グッゲンハイム美術館もMETと同じミュージアムマイルに位置しています。規模はMETほど大きくはないんだけど、まず特徴はその建物。螺旋状の建物そのものが印象的であり、その構造に沿って作品が展示されています。作品の中心としてはモダンアートと建築が中心。ロバートメイプルソープなどの写真や印象派以降の絵画、そして現代建築物の設計図やジオラマ、絵画などが展示されています。しかし、ここは建物とホール以外の写真撮影は禁止。作品を撮ることはできませんでした。
MOMAは日本でも有名な現代美術を中心とする博物館。ピカソやマティス、ルソーなどの近代アート、アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンシュタインなどのポップアートを目玉にしつつ、数々の新しい作品を常に展示しています。
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ベースボールの聖地で伝統の一戦
因縁の対決ニューヨークヤンキース対ボストンレッドソックス
ニューヤンキースタジアム到着
地下鉄ヤンキースタジアム駅を降りるとすぐ目の前に古代の競技場を思わせる大きな建物が。それが初めて見るニューヤンキースタジアムでした。去年までのヤンキースタジアムのすぐ隣りに更に大きくなって建てられています。
中に入るとそこはもうヤンキーワールド。ヤンキースの現役から歴代の名選手の写真、博物館なんかもその中にあります。そしてフィールドには試合前の練習をするヤンキースの選手が。Aロッドにジーターなんかのスター選手に混じり、そこには松井選手の姿が有りました。
5番DH、Hideki Matsui
新しいスタジアムはスクリーンもきれい。 そして試合開始のスタメン発表。1番ジーター2番デーモン3番テシェイラ4番Aロッドの錚々たるスターに続いて、場内アナウンスからは「5番、HIdeki Matsui No.55」の発表とヤンキーファンからの大声援が。大事な伝統の一戦にヤンキースのクリーンアップとして出場している。日本では最近あまり報道されなくなりましたがこれはものすごいこと。そしてファンは松井のこれまでの功績を信用して声援を送っている。興奮のあまり「秀樹がんばれ〜!」と叫んでおりました。
試合はヤンキース先発のチェンバレンがぴりっとせずボストンの優勢で始まりました。しかし好調カブレラの活躍で反撃開始、そしてデーモンの1発などで逆転。松井はいいところでヒットが出ずでしたが3打席目に2ベースを放ち3打点をあげました。松井のTシャツを着て観戦していただけにほっと一息。日本人は他にボストンの斉藤投手が1イニングを投げました。
そして最終的にはヤンキースが12対5の圧勝で今季ボストンに初勝利。8連敗を続けていただけに面目躍如。このあとヤンキースは3連勝を飾りボストンとの差を広げました。